MORNING MEメンバーVol.2

2019.02.20 更新

髙橋は8年間「しゃべり」の仕事をメイン業務としてきた。

現在はMorning Meの依頼も含め、MCとして展示会や、企業に入ってのナレーション・イベントや婚礼の司会・ラジオのパーソナリティーやトークショーを月に平均20本はこなしている。

髙橋が「声」の仕事に興味を持ったのは、高校時代から続けていたドラムでの、自身の26歳のバースデーライブの時だった。その時に初めて経験したMCに興味を持った髙橋は、MCになるための方法を模索し始めたという。当時コールセンターでの監督業務をして働いていた髙橋は、並行してイベントのナレーター、ラジオDJなど、MCとしての勉強と、経験を重ねていった。

そして2010年1月フリーランサーとして独立。

Morning Meとの出会いは、代表の佐藤もフリーランスで働いていた頃だった。大学のオープンキャンパス企画を行っていた佐藤が、知人の紹介で知り合った髙橋に、大学説明会の司会を依頼したことがきっかけだったという。

Morning Meが創業して間もない頃、焼肉店での肉のオークションイベント(ミートオークション)の仕切りができる女性はいないかという仕事依頼があった。

その際に、佐藤が真っ先に声をかけたのが髙橋だった。佐藤は、以前一緒に仕事をした時から、髙橋のスキルを高く評価しており、髙橋以外への依頼は考えなかったと言う。「彼女は、アドリブが素晴らしく上手。このイベントは、彼女以外は考えられなかったですね。思った通りの成果を上げてくれました。」

ミートオークションとは都内焼肉バルで行われている名物イベントで、最高級A-5ランクの和牛の希少部位を、その場で客自身が競り落とし、3,000円~9,000円相当のものを100円から食す事が出来るという、エンターテイメント性をかねそなえたサービスの一つだ。現在では、株式会社花研が運営する『ヒレ肉の宝山 錦糸町店』『ヒレ肉の宝山 銀座店』『ホルモンばんから 歌舞伎町店』の3店舗にて行われており、非常に人気のイベントとなっている。

その競りでは重要なアドリブ力と観客の巻き込み力を買われ、髙橋はミートオークションの司会の第一号MCとなった。その基礎を築き上げ、現在では、何人ものMCが司会を行っているが、皆が髙橋を参考にし、アドバイスを求める存在となっている。

Morning Meについて髙橋は、厳し過ぎないところがやりやすいと言う。「全部任せてもらえるし、どんな提案もダメと言われない。ふわっとしてるようで、でもしっかり締めるところは締めてくれる。そういうところが好きなんです。」と語る。

フリーランサーとして様々な経験をし、様々な思いを抱え4年。髙橋が次に向かったのはソムリエの資格を取得する事だった。

髙橋は、高校時代に、バンド活動でドラムパートを担当し、ドラマーの道をスタートさせる。卒業後は大手お菓子メーカーアンリ・シャルパンティエのパティシエとなり、パティシエの仕事をしながら、引き続き、音楽学校でドラムを学んでいた。現在ではMCであり、ドラマーでもあり、ソムリエでもある髙橋は、それぞれの分野でサイト作成を行ったり、情報発信をしたりと、非常に幅広く活動しているのだ。

髙橋曰く、ソムリエとドラマーは、自分をブランディングするための要素なのだと言う。髙橋は、自身の経験から必要と判断した、セルフプロデュースに注力しているのである。

「結局私たちの仕事って宣材資料一つで決まるから、『ワインが好き』というのと『ソムリエ取ってるか』というのとでは全く印象が違ってくるんですよ」

でもワインが大好きだからこそ、本音では仕事にしたくないと思っていた。しかし、独学で1回の試験で合格。髙橋の意識も、趣味から仕事へと変化していった。ソムリエのライセンスを取得する事で、ショップチャンネルのナビゲーターや、ワインコーディネーター、ワイン講師など更に仕事の幅は広がっていった。

「私の売りって、誰かに雇われてナレーターをやるだけじゃないと気付いたんです。結局イベントのMCとかナレーターって、クライアントがありきで、依頼されてやるわけですよね。つまりクライアントとかお仕事が無くなったら、仕事が終わっちゃうわけなんですよ。それって、自分の身が危うい。だったらどんどん自分の価値を付けていかないと、これはダメだなってなった時に役に立ったのが、ドラムだったりとかソムリエだったりというところだったんですよね。」

今後髙橋は、ワインを活動の中心にシフトしていきたいと考えている。

ワインのコミュニティーを確立させたいという目標を掲げ、着々と準備を行っていると言う。又、ワインが好きじゃない人や、詳しくない人達にセミナーを開催してみたいと言う。「ワインコーディネーターとか空間コーディネーターとか、楽しい場所を作るというのをやっていけたら面白いと思うので、誰かとコラボレーションして何かを企画するというのもやってみたいですね。」

髙橋は、今まで自分が歩んで来た人生、学んで来た事を最大限に活かして、セルフプロデュースに努めている。

「MCっぽくないところが自分の持ち味かなと思います。」と語っていた。